2011年3月29日火曜日

聞き書き人の会の目指すところ

「聞き書き人の会」で目指すところは、大きく3つあります。

その1 拠点…地域の図書館を活動の場とするプロジェクト
その2 育成…それぞれの地域に「聞き書き人」
その3 交流…エリアや世代を超え、「語り手」と「聞き手」の交流
その4 記録…聞き書きという手法で人々のくらしを記録

その1 なぜ図書館なのか。
聞き書きは、「話す人」と「聞く人」の」共同作業です。
身近なところに(それぞれの地域に)に聞き手がいればいいなあ、そういう人たちをたくさんつくっていこうというのが、この会の目的の一つです。
どこで育てていくのか、どこで聞き書きを実践するのか…このことを考えたとき、図書館(図書室)が浮かんできました。

語り手になる年長者は、生きている地域の百科事典のようなものかもしれません。
そういう人たちの記憶を記録していくわけですから、これはもう図書館がぴったりの拠点だと思うのです。

幸い、近くの県立図書館に打診したらそういう活動をするための部屋もあるそうなので、そこをまず利用させてもらうことにしました。
将来的には、岡山市内だけでなく、岡山県内全域のいろんなところで、「聞き書き人」を育成するための勉強会や活動を展開していこうと考えていますが、出来れば地域の公共図書館をつかってできたらと。

公共図書館がないというところは、公民館の図書コーナーのようなところでも構いません。
各地でこの「聞き書き人の会」の活動が進んでいけば、地域のお年寄りの聞き書き作品が生まれてきます。

例えば、新見市大佐で10人の人の聞き書きが出来れば、それをまとめて1さつの作品が誕生します。
『聞き書きで残す大佐』(大佐・聞き書き人の会 編)という形です。
勝山で出来れば
『聞き書きで残す勝山』(勝山・聞き書き人の会 編)というわけです。

壮大な計画ではありますが、平成の大合併以前、旧町村の単位でこうした作品をつくっていくことができたら、すばらしい地域の記録になるでしょう。
今回はその第一歩です。

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