2011年8月26日金曜日

第5回例会を開催しました

少し(だいぶん)遅くなってしまいましたが、8月12日に行った「第5回例会」の報告です。
この日は、前月のインタビュー実践をもとに書いた原稿の読み合い、講評でした。

参加者は形式や分量、どこにポイントを当てるかなど、いろいろ悩みながら、原稿をまとめてくれました。
力作が多く、参考になりました。


9月例会は、9月9日(金)午後1時半からの予定。
課題は、身近な人の話を聞いて聞き書きをするというもの。
どんな人の話を聞いて、どんなまとめ方になるか、楽しみです。

2011年7月9日土曜日

第4回の例会を開催

聞き書き人の会の7月例会を8日(金)午後1時半から行った。

当日のプログラムは次の通り。

前回紹介出来なかった会員Bさんの原稿(「父の背中」)を読み合わせして、合評。
盛り込みたい内容からいかに捨てるものを選び、より伝えていくかが難しいなと思わせてくれる作品だった。

この日のメーンは、インタビューの実際。
聞き書きの経験豊富なHさんが、黒一点のOさんに「ネット古書店」について聞くという展開。
約20分間のインタビューに後の雑談も含め、みな初めて聞くネットの書店主の話に興味深そうだった。

次回の8月例会では、この代表インタビューを基に全員が原稿をまとめてくることにした。



聞き書き人の会 第4回

2011年7月8日午後1時30分~午後3時30
岡山県立図書館2階グループ研究室



1, 第2回の課題「父の背中」
原稿発表(文屋泉さん)

2,今月の学習

聞き書き甲子園での講演から「塩野米松流 聞き書き術」
読み合わせ

3, インタビューの実践

事前の準備 久本さんのインタビューメモ

インタビューの実際 

取材対象:小関俊樹さん
インタビュアー:久本恵子さん

4, 補足インタビュー
インタビュアー以外の人が質問


5, 原稿まとめ

★次回の予定と課題について

2011年6月13日月曜日

第3回例会を開催

聞き書き人の会の第3回例会を、6月10日(金)に開催。
この日の参加者は8人。

さて、今回は前回の課題「父の背中」をテーマに、書き手が自分自身にインタビューして、自身の父親について語る(ちょっとややこしい設定)り、それを1200字程度でまとめようというもの。

参加者全員、この課題をやってきていた。
父親とのちょっとしたふれあい、出来事、記憶から
それぞれの父親像をうまく表現していて、一人ひとりの作品を読み合いながら、ジーンと胸に響くものも少なくなかった。

当日のレジメは以下の通り。

聞き書き人の会 第3回

2011年6月10日
岡山県立図書館2階グループ研究室

1, 第2回の課題「父の背中」
原稿発表

青山さん「父」
麻生さん「父の歌と饅頭」
久本さん「お父ちゃんの涙」
      「お父ちゃんと仕事」
近藤さん「父の背中」
金子さん「父の遺産」
小関さん「父の背中」
森貞さん「ホメラレモセズ、クニモサレズ」

2, 「聞き書き」のテーマを探す
取材対象者とテーマについて

3,ワークショップ
●取材の実際

質問項目のピックアップ
会員から一人を取材対象者にして、代表者が取材
その取材を基に、参加者が聞き書き原稿にまとめる

第4回例会で、その原稿を読み合う

【参考資料①】

●永江朗(ながえ・えきら)『インタビュー術』(講談社現代新書)
104p「インタビューをまとめる」


第4回の例会は、7月8日午後1時半から。
今度は、一人の取材対象者に実際のインタビューをやって、原稿にまとめてみる。

2011年5月20日金曜日

第2回例会「聞き書きの準備」など

5月13日(金)午後、岡山県立図書館2階のグループ研究室で、第2回「聞き書き人の会」例会を行いました。



今回の出席は、7人。内初参加の方が2人です。
簡単な自己紹介と会の活動について説明した後、日本聞き書き学会顧問だった井上ひさしさんの「聞き書きは面白い」(日本聞き書き学会ホームページより)を輪読。
声を出して読みながら、井上さんの言葉は、とても分かりやすく、まとめられているということを実感する。

今回は、第1回でおこなった模擬インタビューをもとにまとめた原稿の発表と感想。
800字前後で、なぜ「聞き書きをやろうとおもったのか」を聞き、まとめるというものだが、1回目の実習にしてはとてもよくまとまっている。何より皆さん楽しんで書いているのが分かる。
一生懸命まとめているから、自分自身の課題や苦労したところもたくさん出てくる。
いったん書き始めると800字前後があっという間に埋まってしまうらしい。

この日の実習は、インタビューの事前準備。
質問項目などをあらかじめピックアップする。
課題は、「父の背中」。

父親(もしくは母親)のことを、自分自身にインタビューして聞き書きをしてみようというもの。
第3回例会までに1200字程度にまとめることにした。

2011年5月5日木曜日

第2回 聞き書き人の会(5月例会)

第2回聞き書き人の会(5月例会)を5月13日(金)午後1時30分から岡山県立図書館2階(郷土書カウンターの奧=グループ研究室?)で開きます。
今回は、参加者同士のインタビューをもとに作成した原稿の読み合わせ、インタビュー、取材前の準備などについての学習とワークッショプを予定しています。
前回参加出来なかった方も、新たに参加しようという方もぜひご参加ください。(できれば事前にご連絡を)。

2011年4月11日月曜日

聞き書き人の会第1回例会

4月8日午後1時半から岡山県立図書館で「聞き書き人の会」の第1回例会を開きました。
当日は参加申し込み者11人のうち8人が参加。

はじめての会なので、私から
会の目的
運営方法などを簡単に説明し、参加者の自己紹介を行った。

参加者の年代は30代から70代と幅広く、既に何冊も本を書かれたことのある人や、一つのテーマで地域の人何人にも聞きとりをしている人など、会の趣旨に合った方ばかりの参加でした。

午後2時半まで、「聞き書き」についての学習。
午後2時半からは、参加者が二人ひと組で互いにインタビューの実習。
「なぜ聞き書きの会への参加したのか」を聞き、次回までにその原稿を800字にまとめることになりました。

会の終了時に、次回以降の参加・不参加をたずねたところ、ほとんどの方が継続した参加を希望。
無理なく、楽しく会を進めていくことを確認して散会した。

なお、この日は毎日新聞の五十嵐記者、中国新聞文化部の伊藤記者が取材に。
二人とも例会の始まる前から終了するまでじっくりと取材してくださいました。


2011年4月7日木曜日

いよいよ明日第1回

いよいよ明日の午後、第1回「聞き書き人の会」の例会を迎えます。
昨日の段階で参加申し込みは11人。
定員は7人でしたが、部屋は弱冠余裕があるとのことで、希望者には全員来ていただくことに。

また、取材したいと電話してこられたのが2社。
会の内容に興味もっていただき、うれしい。

さっきまで明日のレジメや資料などをプリントしたりとじたり…。

準備はそれなりにたいへんだが、事前に何人かの方に出欠のようすを伺うととても熱心に参加したいという思いが伝わってくる。
楽しみだ。

2011年4月1日金曜日

山陽新聞情報ひろばに

3月31日(木)の山陽新聞「情報ひろば」の催し欄に、4月8日の「聞き書き人」の会の開催告知が掲載されました。
今日、その反響がありました。
これで参加申し込みは9人。
会場がちょっと狭いかなと心配。
県立図書館にたずねたところ、椅子は追加で用意してくれるそうでひと安心。

いよいよ一週間後に初会合です。

2011年3月29日火曜日

聞き書き人の会の目指すところ

「聞き書き人の会」で目指すところは、大きく3つあります。

その1 拠点…地域の図書館を活動の場とするプロジェクト
その2 育成…それぞれの地域に「聞き書き人」
その3 交流…エリアや世代を超え、「語り手」と「聞き手」の交流
その4 記録…聞き書きという手法で人々のくらしを記録

その1 なぜ図書館なのか。
聞き書きは、「話す人」と「聞く人」の」共同作業です。
身近なところに(それぞれの地域に)に聞き手がいればいいなあ、そういう人たちをたくさんつくっていこうというのが、この会の目的の一つです。
どこで育てていくのか、どこで聞き書きを実践するのか…このことを考えたとき、図書館(図書室)が浮かんできました。

語り手になる年長者は、生きている地域の百科事典のようなものかもしれません。
そういう人たちの記憶を記録していくわけですから、これはもう図書館がぴったりの拠点だと思うのです。

幸い、近くの県立図書館に打診したらそういう活動をするための部屋もあるそうなので、そこをまず利用させてもらうことにしました。
将来的には、岡山市内だけでなく、岡山県内全域のいろんなところで、「聞き書き人」を育成するための勉強会や活動を展開していこうと考えていますが、出来れば地域の公共図書館をつかってできたらと。

公共図書館がないというところは、公民館の図書コーナーのようなところでも構いません。
各地でこの「聞き書き人の会」の活動が進んでいけば、地域のお年寄りの聞き書き作品が生まれてきます。

例えば、新見市大佐で10人の人の聞き書きが出来れば、それをまとめて1さつの作品が誕生します。
『聞き書きで残す大佐』(大佐・聞き書き人の会 編)という形です。
勝山で出来れば
『聞き書きで残す勝山』(勝山・聞き書き人の会 編)というわけです。

壮大な計画ではありますが、平成の大合併以前、旧町村の単位でこうした作品をつくっていくことができたら、すばらしい地域の記録になるでしょう。
今回はその第一歩です。

レディオモモ「イブニングキューブ」で

今日(3月29日)午後5時40分ごろから、
レディオモモ「イブニングキューブ」で、聞き書き人の会の話が紹介されました。
聞き手は上別府千晶さん。
約20分の比較的長いインタビュー。
カットもなく(と思う)たっぷりと話した内容を紹介してくれました。

反応があるといいのですが…。

2011年3月25日金曜日

3月29日のレディオモモで

いましがたレディオモモのスタジオから帰ってきました。
聞き書き人の会についていろいろと話してきました。

聞き手は上別府千晶さん。
15分から20分のインタビューでした。

放送は来週3月29日(火)午後5時40分ころからです。
番組名は「オカヤマイブニングキューブ」。

今日のこのインタビューもそうですが、ひとに聞かれ、それに答えようとすると、漠然として思いが少し具体的に、まとまった形になることが分かります。
収録は15分程度だと思いますが、打ち合わせも含め30分以上話しているうちに、
「聞き書き人の会」の目的や狙いもすこしずつ明確になります。
まさに、ここに「聞き書き」の意味があるようにも思います。

上別府さんもお父さんのことを聞き書きでまとめたいと言っていました。

4月の第1回の会には参加できないが、次回からととても意欲的でした。

レディオモモ、ぜひ聴いてください。
3月29日午後5時20分です。

2011年3月24日木曜日

ラジオや新聞でも

先週発送したマスコミ向けの案内が届いたようで、ラジオ(コミュニティFM)、新聞社、雑誌など数社から取材依頼、確認の電話など頂きました。
ラジオはある番組で取り上げてくださるらしく、明日の午後レディオモモのスタジオに収録に行きます。
放送日など決まったらまた連絡します。


前の日曜日、新見市大佐にある妻の実家に帰った際、聞き書きに関連する本を探し、数冊これはという本を見つけたので岡山まで持って帰ろうと思っていたのだが、持って帰った荷物のどこを探しても見つからない。
きっと、実家に忘れてきたのだろうが、忘れたと思うと余計に残念に思えてくる。
その本は、上岡竜太郎の『上岡竜太郎かく語りき』(ちくま文庫)。
超売れっ子だったときに、テレビなどメディアから姿を消してしまった人。
当時の話し言葉を思い起こさせてくれる一冊なのだが…。
今度帰った時に探してみよう。

参考書

参考書をいくつか。

現在読み返しているのは、
小田豊二『聞く技術 書く技術』(PHP)。

2011年3月23日水曜日

定員オーバーではありますが…

4月8日スタート予定の「聞き書き人の会」。
一応会場の関係で定員7人としていたのですが、今日までの参加希望者が9人。
ありがたいことです。

定員オーバーではありますが、
一応まだ参加希望を受け付けています。

あまりに窮屈ということなら、県立図書館の別会場を探します。

先日から少しずつレジメのようなものを準備しているのですが、年度末の大仕事と重なりあまり進んでいいません。(ちょっと焦り気味)

とはいえ、テキストになりそうないい本も見つかったし、
自分自身の勉強になって準備は楽しい。

なお、吉備人出版のホームページのトップページに
「聞き書き人の会」の案内(バナー)を張っています。

2011年3月16日水曜日

岡山県内のマスコミ各社へ

岡山県内のマスコミ各社の皆様へ


別紙のとおり、4月8日に「聞き書き人の会」を発足し、聞き書きの技法を学びながら、将来的には地域の様々な人々の聞き書きをまとめていきたいと思います。
貴紙の催し欄などへご紹介いただけるとありがたいのですが。
なにとぞよろしくお願いいたします。

といった内容のお願いを送ろうと思います。

2011年3月14日月曜日

4月8日に発足します

聞き書き人の会のご案内



自分史をまとめたい人
身近な人の伝記・評伝をまとめたい人
人の話を聞き、原稿をまとめることを楽しみとしたい人
取材、インタビュー、資料の整理や原稿の書き方など
一緒に勉強しませんか?


○名称:聞き書き人の会(ききがきびとのかい)
○目的:人や地域の歴史を、聞き書きを通して後世に伝えることを目指します。
「話す」「聞く」「書く」……「聞き書き」という技術として身につけ、学び、実践します。
「聞き書き」の学習/技術の習得/インタビュー/原稿執筆/発表/交流
○日時:20114月8日(金) 午後1時30分〜330分(毎月第2金曜日に定例開催)
○場所:岡山県立図書館 グループ研究室(2階郷土書コーナー奥)
○定員:7人(定員になり次第締め切り)
○参加費:1000円(例会時の資料代)
○主催:聞き書き人の会
        事務局:吉備人出版内(岡山市北区丸の内2丁目11-22
○世話人:山川隆之(編集者・吉備人出版代表)
○参加申し込み・問い合わせ:電話086-235-3456 ファクス086-234-3210
○内容
1) 聞き書きの意義
(ア) 高齢者、社会経験を積んだ人の経験と記憶を記録として次世代に残す
(イ) 聞き書き対象者から学ぶ(発見)
(ウ) 生きがい、励み=聞き書き対象者への支援(福祉)認知症予防
(エ) 表現する楽しみ(知的刺激)(社会貢献)(地域の財産)
(オ) 生涯学習
2) ワークショップ(自分のペースで進める)
(ア) 誰に聞くか、何を聞くか
(イ) まずはセルフ・インタビュー
(ウ) 自分史をまとめる
(エ) 合評
(オ) 他者への聞き書き 取材の心得
(カ) 写真・資料の収集と整理
(キ) 原稿をまとめる 表現方法の検討 
(ク) 合評
(ケ) 原稿執筆のポイント
(コ) 作品集づくり
編集の実務
資料収集、原稿執筆(原稿依頼)
レイアウト、デザイン
校正と引用
著作権の注意
配布と活用方法
3) 終了後…聞き書き人の実践
(ア) 地域での聞き書きボランティア→公民館や福祉施設で聞き書き
(イ) 図書館・公民館講座→生涯学習としての位置付け
(ウ) 作品集、記録集の作成
(エ) デジタルでの公開→HPやブログでの公開

4) ケーススタディ(これまでの実績)
『学校の木』
『のれん越しに笑顔がのぞく』(福武教育文化叢書③)
『粘着の技術―カモ井加工紙の87年』(編纂委員会)
自分史『いつも朗らかだったから』(備北民報社)
自分史『高島の海に生きて―妹尾巧士一代記』

世話人:山川隆之(編集者・吉備人出版代表)
1955年岡山市生まれ。県立天城高校・三重大学農学部卒業。伊勢新聞記者、備北民報出版部、生活情報紙「リビングおかやま」編集長を経て95年に株式会社吉備人を設立。『絵本のあるくらし』『学校の木』『おかやまの建築家』『粘着の技術』などの編集を担当し、吉備人出版としてこれまでに16年間で約380点を出版。著書に『岡山人じゃが2009』など。
岡山ペンクラブ会員、NPO法人アートファーム理事。岡山文化観光検定試験実行委員。